照明設計をするための基礎知識 〜その4〜

4回目です。今回は、まとめて「光束・光度・照度・輝度」について端的にまとめていきます。

光束とは―

光速は光源から出る光の量のことで、単位はlm(ルーメン)で表します。数値が大きいほど、明るいことを示しており、ランプの種類によって数値は大きく異なります。例として、消費電力が同じ40Wでも、白熱電球が485lmに対して、白色蛍光灯は3000lmとなっており、その差は6倍ほどあります。

光度とは―

光度は光源から、ある方向に出る光の強さのことで、単位はcd(カンデラ)で表します。光源から光が出るとき、全ての方向に同じように光が出るわけではなく、方向によって強さが異なります。これは、各方向に出る光束の量に違いが出るためです。

照度とは―

照度は光源から放出された光が、ある面にどの程度降り注いでいるかを表すもので、単位面積当たりに入射する光速で定義されています。単位はlx(ルクス)で表します。ちなみに、直射日光の下での照度は10万lx、室内の窓際は2000lxほどで、一般的にオフィスで求められる照度は300〜750lxとなっています。

輝度とは―

輝度は、その名の通り光源自体や照らされた面の輝き、つまり明るさの加減のことで、単位はcd/?(カンデラ/平方メートル)で表します。見る方向や書くふぉで数値は異なり、また照明の条件が同じでも、照らす物体によって輝度は異なってきます。
例えば、シェード付きの照明器具のランプを、ランプが丸見えになる角度で見た場合と、ランプがほぼ隠れる角度から見た場合とでは、感じる明るさの度合いが変わってきますね。また、同じ光を当てても、反射率の低い黒色面の輝度は白色面より低くなります。

まとめ

「光束・光度・照度・輝度」の4つは光の明るさに関する最も重要な用語になるので、覚えておきたい。それぞれの数値を確認することで、光源の特徴を掴むことができるためである。