CADの基礎知識1

CADの概要|前編

AutoCADの解説に入る前に、そもそもCADとは何か。というところから知ってもらいたいと思います。自分で使うもののバックグラウンドを知っておくことで使用するメリット等を理解してもらいたいためです。

CADとは―

Computer Aided Design(またはDrawing)の略であり、パソコンの支援を受けてDesignしたり、製図作業をするものです。CADが世に出る以前は、製図板やドラフターを使用して一つ一つの線を全て手で描いていました。

分野ごとのCADの主な種類
  • 機械系

  1. AutoCAD
  2. AutoCAD LT
  3. マイクロCADAM

  • 建築・土木系

  1. AutoCAD
  2. AutoCAD LT
  3. jw CAD

  • 電気系

  1. ECAD
  2. 図研
  3. AutoCAD
上記の番号はシェア率のランキングを示しています。つまりLTも含めるとAutoCADが圧倒的なシェア率を誇っており、仕事で使うのに有利だと言えるでしょう。
ちなみに、私の周りでAutoCADを新しく始めたという方から話をよく「AutoCADは難しい」ということを耳にするのですが、最初に触れるCADアプリケーションソフトとしては適していると思います。
つまり他のCADからAutoCADに移行すると、かなりの抵抗感が出てくるでしょう。しかし、AutoCADから他のCADに移行するのは、私の経験も含めて、すんなり入っていけるものです。例えるならAutoCADは車のマニュアル車で、他のCADはオートマ車と言ったところでしょうか。
とは言え、正直な話、AutoCADは結構な費用が掛かります。しかし、他社とのやり取りやゼネコンとのやり取りが多い場合はシェア率の高いものを選んで行くべきだと私は思います。