照明計画

現在の照明計画

私たちにとって照明は欠かせないのもです。現在では、環境問題から省エネルギーへの関心が高まり、器具やランプ(電球)の技術発展も目覚しいものがあります。
また、色や照らし方によって空間のイメージが全く異なったものになるということも、一般の方にも徐々に浸透してきているようで、私たち建築設計の立場に居る人間も十分な配慮が必要だと私は考えます。建築空間がいくら良くても照明計画がそれを台無しにしてしまうことだってあります。

照明計画とは

昔は、とにかく明るいことが最も優先されていたそうです。「部屋が暗い」というクレームを避けるためだったかは定かではありませんが、唯一の基準が明るいこと、そして少ない灯数で明るいことが経済的にもいいということで、蛍光灯の普及に拍車が掛かった時代だったんですね。
しかし、現在では光の効果によって生活のリズムを整えたり、癒しを得たり、雰囲気を演出したりと、意図によって照明を変化させていく・・・つまり「明かりの質」を高めることによって生活の質を高めたいという要望が多くなってきています。


そのような照明計画の意図を念頭に置いて、設計すると以下のような配慮が必須になります。

  • 部屋ごとの目的に合った照明環境
  • 建築や、家具などのインテリアに合わせた照明器具の選定や配置
  • 空間の邪魔にならないような照明器具の納まりの考察

以上の3つは照明計画をする上で最低限必要なものです。また、先述しましたが、照明技術は日々進歩していますから、その点に敏感であることも大切です。このような考察をきっかけとして光と影を上手くコントロールし、明かりの質が高まるようなものを創っていきましょう。