高級住宅街のスタジアム

サッカースタジアムに生まれ変わるまで

スタンフォード・ブリッジ

このスタンフォード・ブリッジは建設当初から28年間サッカー場として使われたことは一度もなく、もっぱら陸上競技場として使われていた。ところが1904年に経営陣が変わったことで転機が訪れました。周辺の土地を購入し、サッカー専用スタジアムとして建て替えられ新たなスタートを切りました。設計は、スタジアム建築の第一人者のアーチボルト・リーチによるものです。

ロンドン西部の高級住宅街に位置しているスタンフォード・ブリッジですが、1980年までは、老朽化のため傾いており、シートは全て木造、おまけに片側のゴール裏にはスタンドが無いというボロボロのスタジアムでした。
しかし、1990年にチェルシーFCの経営が破綻しかけている時期に、ベイツ氏が1ポンドという破格の値段で買取り、会長に就任。その後は再開発に力を入れ、スタジアムには高級ホテル、フィットネスクラブ、レストラン、メガストア等が併設された総合エンターテイメント施設「チェルシー・ヴィレッジ」として生まれ変わり、ロンドンの街に相応しいスタジアムへと生まれ変わりました。
現在は、また新たなロシア人の会長の下、チェルシーFCは欧州でも有数のクラブチームへと変貌し、着実にそのブランド力を高めています。